IT化が進む医療業界の現状

医療の現場でもIT化が進んでいます。その中の一つとして、電子カルテの導入や予約システムの確立はすでに多くの医療機関で実現しています。

また、データ画像を使った医療の改革も注目されています。
具体的には、レントゲンやCT、MRIなどの画像診断結果をデータ化して、医療機関間で共有できるようなネットワークづくりが進められています。
こうした医療画像の導入は、無医村地や大きな病院がない離島などの医療の発展に大きく貢献するでしょう。

医師が常駐していないような地域では、過疎化や少子化が進み、住民の多くが高齢者という場合もよくあります。
年齢が上がれば上がるほど、病気やケガのリスクは高くなります。緊急性の高いことが起きても、医師がいないために多くの時間や費用、労力をかけて病院に行かなければならず、時には手遅れになってしまうこともあります。

画像医療のIT化が進めば、検査結果を専門性の高い医療機関へデータとして送ることができるため、わざわざ医師がいるところまで移動しなくても診察を受けることが可能になります。そのため、いずれは地域によって手遅れになるような悲しい事態も少なくなっていくでしょう。

また、健康診断の結果等をデータとして蓄積しておくことで、医療機関を変えなくてはいけない場合にも、新しい医療機関への引継ぎがスムーズに進みます。
こうした利点があることから、近年では電子カルテに検査結果や画像データを埋め込んで使用する医療機関も増加しています。こうした近代化システムのおかげで患者さんのデータを一元的に管理することができ、誤診を防ぐ効果も期待されています。